about kusabi nut
about kusabi nut くさびナットとは?
くさびナットとは、標準六角ナットの様な作業性の良さと非対象ねじ山を利用した、強力な弛み止め効果を発揮するナットです。
ナット谷底に傾斜部を備えた特殊なねじ山形状で、ボルトねじ山をくさびを打つ様にがっちり拘束します。
メートルねじ
ねじ山断面
くさび効果のメカニズム
ボルト側ねじ山角度60度、ナット側傾斜ねじ山に接触する拘束力に大きな差が生まれます。
ボルトを掴む拘束力は標準六角ナットに比べ1.8倍になります。 M12サイズの軸力17.5KNに対する拘束力では標準六角ナットは10.IKNであるのに対し、くさびナットは37.5KNとなり軸力では3.7倍も強く締め付けされます。
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標準六角ナット
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くさびナット
作業手順
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01
くさびナットを指で座面まで挿入。 ボルトへの挿入時、摩擦トルクが発生しないので容易に入れられます。
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02
スパナ、トルクレンチ、電動工具等により規定の締め付けトルクで締める
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03
締め付けが適正かどうかの判断はトルクレンチで戻しトルクを測定して判断する。
再使用性について
締め付け、締め戻しを10回行いました。ボルト側はネジ精度6hを維持し、くさびナットの専用ネジゲージの検査においても通り、止まりとも正常でした。また、同じ検査をステンレス材のくさびナットでも行ったところ、ネジ精度を維持し、ねじ部の焼け付け、融着も起きませんでした。
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BEFORE
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AFTER